よくある漢方相談

疲れがとれない

「たくさん寝たのに疲れがとれない」
「いつも身体が重だるい」
「休んでも元気が戻らない」

そんなお悩みはありませんか?

疲れは、本来であれば休息や睡眠によって回復するものです。
しかし、疲労感が何週間も続いたり、朝からだるさを感じたりする場合は、身体のバランスが崩れているサインかもしれません。

中医学では「疲れがとれない理由」をこう考えます

中医学では「疲れがとれない理由」をこう考えます

中医学では、疲労は単なる体力不足ではなく、「気(き)」や「血(けつ)」の不足、あるいは身体の巡りの悪さによって起こると考えます。

特に大切なのが、食べ物からエネルギーを作り出す「脾(ひ)」の働きです。

脾が元気であれば、食事から十分な気や血が作られ、身体を動かし、回復する力が生まれます。
しかし、胃腸が弱ったり、忙しさや睡眠不足が続いたりすると、エネルギー不足になり疲れやすくなります。


また、中医学では「思いは脾を傷る」という言葉があります。

考えすぎや心配ごとが続くと、気血を消耗するだけでなく、胃腸の働きも低下し、さらに疲れやすくなるのです。
一方で、消化力が落ちると余分な水分や老廃物が体内に溜まり、身体の重だるさや頭のぼんやり感を引き起こすこともあります。

つまり慢性疲労は、「エネルギー不足による疲れ」と「余分なものが溜まっている疲れ」の両方の側面を持っていることが多いのです。

このお悩みを持つ方に多いタイプ

実際の漢方相談では、ひとつのタイプだけでなく、
「気虚+痰湿」「気虚+腎虚」「気虚+痰湿+腎虚」
など、複数の要素が重なっている方が少なくありません。

そのため、同じ「疲れがとれない」というお悩みでも、必要な養生法や漢方薬は人によって異なります。
疲れ方には、その人なりの理由があるのです。

今日からできる養生法

① 胃腸をいたわる食事を心がける

おかゆ、スープ、煮物など、温かく消化のよい食事がおすすめです。

② 23時までに眠る

睡眠は最高の養生です。特に夜更かしは回復力を大きく消耗します。

③ 甘い物・冷たい物をとりすぎない

胃腸の働きを弱らせ、痰湿を生みやすくします。

④ 軽く身体を動かす

散歩やストレッチなどの軽い運動は、気血の巡りを助けます。

⑤ 考えごとを休む時間をつくる

情報や心配ごとで頭がいっぱいになると、心も身体も休まりません。
自然の中を歩く、お茶を飲む、深呼吸するなど、意識的に「何もしない時間」を持ちましょう。

⑥ 朝に温かい飲み物を飲む

白湯や味噌汁は、胃腸をやさしく目覚めさせ、気を作る助けになります。

⑦ がんばりすぎない

疲れは「もっと自分をいたわって」という身体からのメッセージです。
無理を重ねる前に、一度立ち止まって身体の声に耳を傾けてみましょう。

「養生のすすめ」ページにて、おすすめの養生法をご紹介しておりますので、そちらもぜひご参考ください。

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