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鼻の不調にお悩みの方に!!〜中医学編〜

2020-04-27

盛岡の町もだいぶ暖かくなり、今まさに桜が満開です。

 

花を愛でているひとときや、心地よい風に吹かれているひとときくらいは、新型コロナの憂鬱は頭から追い払いたいものですね。

 

そんな中、ここ 2 ヶ月ほど、特に「鼻トラブル」でお悩みの方が多くご来店されます。

 

症状で言えば、『滝のような鼻水!!』や『鼻が詰まって息が苦しい!!』など…

 

病名で言えば、慢性副鼻腔炎、蓄膿症、花粉症、などでしょうか。

 

これらの症状に対して漢方ではどんな考え方をするのか、今回はその一端をご紹介しますね。

 

〜~~中医学編〜~~

 

鼻水=『痰』と考えます

 

体にかかせない要素、水分(潤い)。

 

でも、体がこの『水分』をうまくさばけないと、体の中に排水口のぬめりや水たまり状のものが生じます。

 

これを中医学では『痰』や『痰湿』とよびます。痰湿がある人の特徴は、舌の白い苔がベッタリ、胃腸が強くない、むくみやすい、など。

 

お心あたりはありませんか?

 

『痰』はどこで生まれるの?

 

ズバリ、『脾胃(胃腸)』で生まれます。

 

脾胃はもともと、食べたものを気・血・水に作り変える生産工場。

 

ところがその生産工場(脾胃)の働きが良くないと、良質な生産物(気・血・水)を作り出せないばかりか、水はけが悪いために澱んだ水たまりやヘドロ(=痰)が生じてしまうのです。その痰が溢れて逆流してくると、喉にからむ痰や鼻水となって現れます。(ちなみにこれらは目に見える『有形の痰』。目に見えない『無形の痰』も存在し、不眠やメンタル不調の原因にもなります。)

 

その鼻症状・・・『寒』から?『熱』から?

 

漢方を選ぶときに私達スタッフが気をつけているのは、お客様の『寒熱』。身体が冷えているか、熱を持っているかで、チョイスする漢方も変わってくるのです。

 

ざっくりと言うと・・・

 

・鼻水が透明や白色・水っぽくてダラダラ流れる ⇒ 寒タイプ

・鼻水が黄色や緑色・ネバネバする・鼻がつまる ⇒ 熱タイプ

 

あなたのバリアは強い?

 

もうひとつ重要なのが、体のバリア機能『衛気(えき)』の存在です。

 

体表をめぐり、ウイルスや花粉などの外邪から体を守るお役目の『気』です。

 

この衛気が弱ってスカスカだと、風邪を引きやすい・花粉症になりやすい・アレルギー症状をおこしやすい、疲れやすい、汗がもれ出る… などの症状が現れます。

 

感染症や花粉症が流行り始めたとき、真っ先に流行に乗っちゃうのがこのタイプです。(^_^;)

 

漢方相談では、このような考え方をふまえた上で、お客様の体質や症状をお聞きしつつ、処方を組み立てていきます。

 

気になる方は、お気軽にご相談くださいませ。

 

(※ただいまコロナの感染予防対策のため、店頭での相談時間が30分以内となるよう努めております。つきましては、新規のご相談の方はあらかじめお電話でご予約の上、お電話口で主訴等をお伝え頂けると幸いです。)