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KAN薬舗の書棚から〜9月1日 母からのバトン〜

2022-09-01

毎月常連さんに発送しているニュースレターの中に、【KAN 薬舗の書棚から】というコーナーがあります。

 

私の独断と偏見たっぷりな(笑)、本のご紹介コーナーです。

 

先日、「今月は何にしようかな〜?」と思いながら書店を歩いていると、思わずこの本が目に止まりました。

 

樹木希林さんと内田也哉子さんの【9月1日 母からのバトン】という本です。

 

手にとった理由は2つ。

 

1つには、以前から樹木希林さんが大好きだったこと。希林さんの言葉は私の心の琴線に触れるものばかりで、「生き方が格好いい!」と憧れてきました。

 

そして2つ目は、現在私が「不登校児の母」の真っ最中だから。

 

日々葛藤中の私にとって、大好きな希林さんが不登校の子供達にどんなメッセージを遺しているのか、知りたくなりました。

 

「死なないで、どうか生きて・・・。」

 

亡くなる2週間ほど前の9月1日、病室の窓の外に向かって、言葉を詰まらせながらつぶやいていた希林さん。

 

夏休み明けのこの日、不登校に悩む子どもたちの自殺者数が飛び抜けて多い事実を知っていたのですね。

 

本の中では希林さんが遺した言葉と、それを受けて娘の内田也哉子さんが考え、対話し、その末に紡ぎだした言葉がまとめられています。

 

也哉子さんの文章は初めて読みましたが、とても自然体。
すっと身体に馴染むようでした。

 

店頭にいると、様々な理由から学校に行けず、体にも不調を抱えてる10代の学生さんが結構いらっしゃいます。

 

ご本人はもちろん、親御さんも辛いことが多いんですよね。
(なにせ私も真っ只中ですので、実感としてわかります。(^_^;))

 

「ままならない人生を生きる意味」とは何なのか・・・?

 

不登校のみならず、生きづらさを感じるあらゆる人に響く1冊かと思います。

 

店の図書コーナーに置いているので、気になる方は覗いてみて下さいね。