マムシ草(天南星)がやって来た!
2022-10-25
先週末、店にユニークな植物がやってきてくれました。
その名も『マムシ草』
確かに茎の模様がマムシっぽい・・。(^_^;)
実の部分もかなりビビットな配色です。
このマムシ草、実は天南星(てんなんしょう)という生薬です。
燥湿化痰(そうしつけたん)や止痙(しけい)の作用があると言われていて、眩暈(めまい)、麻痺、痙攣、ひきつけなどに使われてきました。
同じ『燥湿化痰(そうしつけたん)』でも、半夏(はんげ)が胃腸の湿痰を除くのに対して、天南星は経絡の風痰(脳卒中や癲癇など)を治療するといわれています。
『解毒消腫(げどくしょうしゅ)』の効果もあるので、民間療法では生の塊茎をすりおろして腫れ物や肩こり、乳房の腫れなどに外用するのだとか。
蛇咬(じゃこう)にも・・・と教科書にあったので、『マムシをもって蛇を制す』・・・といったところでしょうか?(^_^;)
実は私、天南星の実物を見たのは今回が初めて!
中薬学の勉強で何度も目にしてきた生薬名だけに、
『お名前はかねがね・・・。お初にお会いできて光栄です。』
といった感じです。(笑)